検査分析士上級資格について

上級資格の位置づけ

機器分析を行う実務家を対象として、専門能力を問う資格です。
機器分析の専門家として企業内で中核を担う人材を対象とします。

資格の基準

「与えられた機器分析の課題の意味を理解し、自らの専門とする分析手法を用いて分析を行うことができる」。ことが基準です。課題の解決のために最適な分析手法を選択できる技術は問いませんが、自らの専門とする分析手法についてSOPを作成できることが臨まれます。分析化学を専攻した大学卒業者と同等以上の知識と技能を持つことが期待されます。
上級資格では少なくとも2つ以上の手法について一定の専門知識と実務経験を持っていることが資格取得の条件です。
尚、受験の結果、2つの手法には合格しなかったものの1つの手法について合格した方には中中級検査分析士の資格が与えられます。

試験の方法

4択選択問題による基礎的な知識を問う試験(90分)と記述式の専門的な知識と経験を2つの手法について問う試験(120分)で行います。また、技能については実務経験や同種資格の保持についての書類選考で行います。筆記試験及び書類選考で一定の成績を収めた方を対象に面接審査を行い、合否を判定します。

4択選択問題による試験は初級試験と同等の試験で初級検査分析士試験に合格した方は免除されます。

専門的な知識を問う問題は、10問程度で、30文字から100文字程度で専門用語の意味等を記述してもらいます。内訳は、機器の原理・構造から3題、サンプリング・前処理から2題、測定・データ処理から2題、応用手法・標準試料・法律規格から3題の10題が目安とします。

論述問題については、2題出題します。問題例としては「○○のために分析を頼まれました。分析を行う際に留意しなければならない事項を述べなさい」、「分析を行った結果、○○という望ましくない結果が出ました。この結果が出てしまった原因について考えられることを述べなさい」というような設問とする予定です。

1手法について60分を想定しており、時間配分としては、知識問題・20分、論文1・20分、論文2・20分が目安です。

知識を問う記述式問題は足切りに使用し、論述式問題二科目のうち一科だけの合格亜社については「中級検査分析士(仮)」と称することが出来るよう検討中です。

手法の選択について

平成20年度は以下に示す分光分析と分離分析の手法から2つの手法を選択して頂きます。

1. 分光分析
UV/VIS(紫外線・可視光線)・吸光光度計、FT-IR(顕微FT-IRを含む)
AA(原子吸光)、ICP-AES(発光分光)、蛍光X線(EDXRF)
NMR(核磁気共鳴) 計:6手法
2. 分離分析
液体クロマトグラフ(LC)、ガスクロマトグラフ(GC)
LC-MS(LC-MS,MS)、GC-MS、熱分析 計:5手法

以下の分析手法は平成21年度以降の実施となります。

3. 表面分析
XPS(光電子分析)、SIMS(2次イオン質量分析)
AES(オージェ電子分光)、GDC、EPMA
4. 顕微分析
SEM(走査電子顕微鏡)、TEM(透過電子顕微鏡)
SPM(プローブ顕微鏡)
5. 構造回折
XRD(X線回折)

出題の範囲

知識を問う問題に関しての出題範囲はガイドラインで提示する予定です。

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